栄養~高齢者の食事内容を考える~〈たんぱく質〉

小学生の家庭科の授業で三大栄養素について習います。
三大栄養素とは、炭水化物、脂質、たんぱく質のことを指します。
「脂質」は油(脂)を指すのは感覚的に一番わかりやすいです。
ここ最近は‘‘糖質オフ”ブームで「炭水化物」を取りすぎないように意識する方が増えているようです。
さて、たんぱく質とは?
今回は「たんぱく質」のお話です。
日常の食事で高齢者に限らず若い方にも積極的にとっていただきたい栄養素です。

「たんぱく質」は身体をつくる材料

たんぱく質は、血管、骨、筋肉、髪の毛、皮膚(肌)、爪、免疫、、、など
あらゆる身体の材料となります。
なので不足してしまうと

  • 筋肉が減少
  • 骨がもろくなる
  • 免疫力低下(風邪をひきやすくなる)
  • 髪の毛、爪などの傷み
  • 肌荒れ、肌のハリがなくなる 

などの影響が出ます。
高齢者にとっては、筋肉が減少することや骨がもろくなることはADL低下や寝たきりを招いてしまいます。
若年者にとっても、肌や髪がボロボロになってしまうことで外見にも影響が出てきてしまいます。
健康そうに見える方はまちがいなくたんぱく質をしっかりとれています。

たんぱく質の代表食品5つ覚える
(呪文)

たんぱく質が不足すると、身体に悪影響が出ることは明らかです。
そのため不足しないように食事から意識的に摂取することが重要です。
たんぱく質を多く含む代表食品は、

肉・魚・卵・大豆・乳製品

“にく さかな たまご だいず にゅうせいひん”

重要なので2回載せました
呪文のように唱えて覚えていただきたいです。

高齢者の食事
なにを食べたらいいですか?
意識して「たんぱく質」をとりましょう!

くり返しになりますが、たんぱく質が不足すると

  • 免疫力低下で風邪、肺炎、インフルエンザにかかりやすくなる
  • 骨や筋肉が作れなくなり、寝たきりになりやすくなる
  • 血管、血液の材料欠乏で、貧血や血管破綻をおこしやすくなる

これらを予防するために「肉・魚・卵・大豆・乳製品」を積極的にとりましょう

訪問診療をしていると、介護者が食事について「何を食べされるのがいいのでしょうか?」というご質問をいただきます。
こういう場合はまず、たんぱく質の呪文を覚えていただきます。
食材にこの5つの呪文(たんぱく質)を意識的にとっていただくようお願いしています。

「ただカロリーを摂取できていればいい」と考えている方も多いようです。
栄養についてはたくさんお伝えたいことがありますが
一つだけアドバイスを選ぶとすれば「積極的にたんぱく質をとってください」とお伝えしています。

具体的にご高齢の方で食べやすい食品として

  1. ひき肉と卵の炒め物
  2. サバの味噌煮、煮魚、お刺身
  3. 温泉卵、スクランブルエッグ
  4. 納豆、豆腐のおみそ汁
  5. 牛乳、チーズ、ヨーグルト

が調理のしやすさや趣向からオススメしています。
(個人的なチョイスですので、他におすすめ食品がありましたら教えてくださいm(__)m)

寝たきりの予防には
「リハビリ運動」と「たんぱく質の摂取」

デイサービスやグループホームでリハビリをがんばってらっしゃる姿をみます。
みなさん身体を動かして筋肉が落ちないように前向きにがんばってるのは、寝たきり予防に理想的な活動です。
リハビリが重要なのは言うまでもないのですが、筋肉を落とさないという意味では十分量のたんぱく質を摂取することも重要です。
筋肉をつけるためには材料となるたんぱく質が必要だからです。

歯が悪い人や飲み込む力の弱い人は

・軟らかく煮る
・飲み込みやすくとろみをつける
・ひき肉や缶詰を使用する

などの工夫をしてみてください。
特に卵は生卵よりも加熱した方が吸収率が高いのです。

介護を受けている方はもちろんですが、
介護を提供している方々もたんぱく質をぜひ意識してとってみてください。
髪の毛、肌のハリ、そして活力がみなぎること間違いなしですよ♪