- 2019年12月15日
風邪(かぜ)を早く治すには
風邪もインフルエンザも予防が大切です。
とはいえ、かかってしまった場合は一日でも早く治したいですよね。
「かぜ薬」って飲んだほうがいいの?
風邪に抗生剤は効果ないって本当なの?
「風邪をひいた場合はどうしたら早く治せるか」
寒い冬の時期、必見の内容です。
結論:風邪に特効薬はない
まず大切な事実として風邪(感冒)に効く薬はありません。
いわゆる「かぜ」はウイルスが原因ですので抗生物質は効果ありません。
抗生物質は細菌をやっつける薬であり、ウイルスをやっつけるものではないからです。
細菌 ≠ ウイルス(抗生剤は効かない)
ですので、風邪をひいたときには抗生物質を飲んでも効果は期待できません。
ただし、免疫が弱っている方(高齢者など)では、肺炎の予防目的に内服することがあります。
これは
風邪 → 肺炎になる
ことを予防する目的で、高齢者などでは抗生物質を飲むことがあります。
「かぜ薬」は症状をおさえているだけ
では風邪をひいたときに飲んでいる病院や薬局で買う「かぜ薬」はどうなのでしょうか?
「かぜ薬」には症状をおさえる成分は入っていますが、風邪のウイルスを退治する成分は入っていません。
・鼻水には「鼻水をおさえる成分」
・喉の痛みには「喉の炎症をおさえる成分」
・咳には「咳を止める成分」
が入っています。
「かぜ薬」は症状を和らげることはできますが、根本治療にはなりません。
風邪は自分の免疫でやっつけるしかない
とにかく休息!休息!休息!
かぜ薬を飲めば症状を和らげることはできます。
しかし、早く治すには自分の免疫でウイルスを退治するしかないのです。
つまり、自分の免疫を上げることがウイルスを早く退治することにつながります。
具体的な方法として
- とにかく休息・眠ること
- 栄養をとること
- 暖かくすること
風邪をひいたときは1にも2にも寝ること(休息すること)です。
「かぜ薬」は(眠れないほど)症状が強いときに飲む
「かぜ薬」は症状をおさえるという意味ではいいものです。
しかし、咳止めや鼻水を止めることはウイルスを排出するのを妨げる可能性があります。
そのため「かぜ薬」を飲むことで風邪を治すのに遅くなることもあります。
風邪をひいたときには休息・睡眠が一番大切です。
睡眠を妨げるほど症状が強いときは「かぜ薬」を飲んだほうがいいでしょう。
栄養は消化にいいもの・たんぱく質を
風邪をひいたときは栄養も大切です。
特に意識すべきは
・消化にいい食事
・免疫力を高める食事
が大切です。
なぜ消化にいいものがいいのか?
それは、食べたものを消化するのに余計なエネルギーを使わないようにするためです。
さらに、免疫の元となるたんぱく質を積極的にとった方がいいです。
具体的な食材として
- 果物(りんご、バナナなど)
- おかゆ、うどん
- 豆腐
- ヨーグルト
- 茶わん蒸し、半熟卵
などが挙げられます。
食欲がないときは無理に食べる必要はありません。
食欲がないときは消化にエネルギーを使いたくないという身体のサインなのです。
ただし水分はなるべくとるようにしてください。
まとめ:風邪にはとにかく休むこと
ひと言でまとめると
「かぜ薬は症状が強いときには飲んで、食べられれば消化にいい栄養をとって、そしてとにかくよく休む」
風邪をひいてしまった時に、無理は禁物です。
風邪は他人にうつしてしまうリスクがあります。
ですので、周りの方々のためにもとにかく休むことです。
「あれ?ちょっと寒気してきたかな」
風邪のひき始めかな?
って思ったときにも、とにかく休むことです。
寒いこの季節、忙しい時期ですが無理は禁物ですね。