• 2020年1月4日

「かぜと診断」の根拠は?病院に行ったほうがよい「かぜ」をまとめてみました。

基本的に、「かぜ(風邪)」は休めば治ります。
風邪をひいたら休むが鉄則と前回のブログでお話しました。
風邪のなかには休んでも治らないものがあったり、風邪と思い込んでいたら大きな病気の症状だった、、
なんてこともあります。
それでは、家で休んでいればいい風邪と、病院に行って診てもらったほうがいい「風邪」とは?
今回はそんな「危険な風邪」を見極めるサインをまとめてみました。

医師の「かぜ(風邪)診断」

そもそも医師はどうやって患者を「かぜ(風邪)」と診断するのでしょうか?
風邪はウイルス性上気道炎のことです。
言い換えると

自然に(自分の免疫で)治る上気道の炎症のこと

つまり医師は

上気道症状(鼻、喉、咳の症状)があり、他の病気の可能性が低い

と判断した場合に「かぜ(風邪)と診断する」のです。

ここでポイントとなるのは「他の病気の可能性が低い」というところです。
あくまで他の病気じゃなさそうだな。
そしたら風邪だろう、という理論なのです。
これを除外診断といいます。

「これ、これの症状があるから、はい!風邪です!」

ではなくて

「これ、これの症状があって、他の病気っぽくないな、、じゃあ風邪かな」

と診断しているのです。

「かぜの診断」が正解だったかどうかは時間が教えてくれる

あくまで「風邪の診断」は、除外診断といって他の病気の可能性が低いことで診断できます。

それでは医師はどうやって他の病気の可能性が低いかどうかを見極めているのでしょうか。

風邪だと思っていたら、あとで「結核」だとわかった。
風邪だと思っていたら、あとで「肺炎」だとわかった。
風邪だと思っていたら、あとで「腎盂腎炎」だとわかった。
時間が経ってから、風邪だったのか他の病気だったのかが判明します。

風邪と診断された場合の多くは風邪で済むことがほとんどです。
しかし医師であれば風邪と診断したが、後になって風邪でなかったという経験をしています。
これが 「後医は名医」といわれる所以です。

ですから、医師が「風邪」と診断するときには、他の病気の可能性も常に念頭に置いています。

気をつけるべき「風邪症状」

  • 5日以上熱が続く
  • 食欲が回復しない
  • いったん良くなったのに悪化する
  • 息苦しい / ぜーぜーしている
  • のどがめちゃくちゃ痛い
  • 頭がめちゃくちゃ痛い
  • 副鼻腔がめちゃくちゃ痛い

上記の症状が認められる場合には病院にかかった方がよいです。
なぜなら「ただの風邪」の可能性よりも他の病気の可能性があるからです。

ここで一つだけ覚えておいてほしいことは

「食欲があるかどうか」

です。
基本的に赤ちゃんも大人も食欲があれば元気で回復する可能性があります。
逆に言えば、熱があったり、風邪の症状が強くても食欲が出てきていれば大きな問題である可能性は少ないです。

風邪が重症化しやすい人の特徴

次に、風邪と診断された場合に重症化しやすい人の特徴です。

医師が風邪と診断するとき、これらに当てはまる方には特に注意して診る必要があります。

  • 重症の心疾患、肺疾患、腎疾患、肝疾患、神経疾患
  • 免疫抑制状態
  • 前の年に入院している
  • 糖尿病治療中
  • 心不全になったことがある
  • ステロイド内服中である

上記の項目を満たしている方は風邪が重症化しやすいので特に注意が必要です。
言い換えると、ただの風邪が肺炎などの怖い病気になる可能性があるということです。

風邪は万病のもと

いかがだったでしょうか。

特に気をつけるべき風邪症状に当てはまる場合は、きちんと病院を受診して検査してもらうべきです。

風邪は万病のもと
という言葉を聞いたことがあると思います。

風邪は注意していないと大きな病気になってしまうよ
というメッセージだけでなく
風邪は注意していないと大きな病気のこともあるよ
という意味もあると思います。

ただの風邪にしては重いな、なかなか治らないな
といった場合は、ぜひご相談ください。

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