• 2020年10月24日

「転倒予防」の具体的アクション

前回、転倒予防のためには「環境を整えること」が重要というお話をしました。
環境を整えて、強制的にダイエットする環境にする、強制的に勉強しないといけない環境に追い込む。
それと同じように、転倒予防で重要なことは強制的に転倒しないような環境を整えてしまうことです。
今回のテーマは「転倒予防の具体的なアクション」についてです。
すべてを取り入れることは難しいかもしれません。
なにかひとつでも参考にしていただき転倒が少しでも減ることができれば嬉しいです。

家の中の転倒のリスクになる場所を
よーくみてみましょう!

具体的なアクションプラン
「家のなかをよーくみてみましょう」

まず家の中をよくみてみましょう。
玄関から寝室、トイレ、お風呂場まで至るまであらゆる箇所をチェックします。

みるべきポイントをまとめています。
チェックリストを見ながら転倒しやすい環境になっていないかをみていきましょう。

玄関
スリッパを履く習慣は多いですが
スリッパは転倒のリスクになることも

その① 玄関チェック

玄関などの段差がある場所をチェックです。

□玄関の上りかまち、段差
□暗くないか
□フローリングが滑りにくくない素材かチェック
□スリッパはつっかけを使用していないか

・もし段差がある場合は、18㎝以下にすることが望ましいです。
・照明は明るくしましょう。

・スリッパと玄関のフローリングの材質を滑りにくい組み合わせに変えましょう。
*できればスリッパのようなつっかけは無い方が望ましいです。
*足全体を包み込むタイプの履物にしましょう。

「手すり」は転倒予防にとても役に立ちます

その② 廊下

□手すりが設置されているか

・両側に手すりを付けてしまうとかえって不便になることもあるので注意が必要です。

トイレの手すりはL字型が望ましいです。

その③ トイレ  

□手すりを付けているか
□照明をつけるスイッチが使用しやすいところにあるか

・手すりは立ち上がりのための縦型
・移動のための横型
・どちらも備えているL字型が望ましいです。

・スイッチをつける動作は転倒に危険性があります。
・自動点灯照明が望ましいです。

寝室は特にコード類に注意
枕元にすぐに灯りをつけられるようにしておく

その④ 寝室

□ベッドの高さは高すぎくないか低すぎないか
□カーペットの縁がひっかかりの原因にならないか
□コードやケーブルがひっかかりの原因になっていないか
□照明を簡単につけられるようにしているか

・ベッドの高さは高いと介護者の負担は軽減できます。

・カーペットの縁やカーペットのたるみもつまずきの原因になります。
・コード類などが多いのも寝室の特徴です。
・ひっかかりになるものは固定してつまずきを起こさないように工夫してください。

・夜間トイレに行くなど、照明の明るさはとても重要です。
・同時に明かりを付けるのが簡単なリモコンなどを枕元に置いておきましょう。

浴室は滑りやすい場所
手すりや滑り止めマットが役に立ちます

その⑤ 浴室

□出入り口に段差がないか
□浴室内に手すりがあるか
□浴室内・外に滑り止めマットを設置しているか

・浴室は濡れて滑って転倒するリスクが高いです。
・手すりの設置はもちろん、段差解消のスノコなどの工夫が必要です。

電話の置き場所も重要です。
無理な姿勢や慌てて取ろうとすると転倒のリスクに

その⑥ その他

□履物は「つっかけ」ではないか(重要なのでもう一度)

□照明が暗くないか
□照明のスイッチは簡単に付けることができるようになっているか

□電話が鳴ったときに慌てないで取りに行く場所に置いてあるか・取りやすい場所に置いてあるか

□無理な姿勢でないと取れないものを置いてないか

□よくつまずく小さな段差がないか

・履物はスリッパではなく足全体を包み込むタイプを使用してください。

・照明の明るさは高齢になるほど明るくないと見えません。
・リモコンやスイッチが簡単につけられるようにしておきましょう。

・電話を慌てて取りに行くのもリスクです。

まとめ

ひとつでも参考になりましたら幸いです。
チェックリストを見ながら家の中を見回して、転倒リスクになる要素を減らしていきましょう。

そしてなによりも大切なのは「ひとつでも実践すること」です!

その行動が大切な人の未来を救うことにつながります。(切なるお願いです。)


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