- 2020年3月7日
「睡眠薬」って大丈夫なんですか?
不眠症で悩んでいるといって医療機関を受診したことがある方の多くは「睡眠薬」が処方されます。
「睡眠薬」は安全なんですか?といった相談がとても多いです。
ここ最近の睡眠薬は切れ味がよくて効果がはっきり得られる反面、依存してしまうといった気を付けなければならないこともあります。
睡眠薬のリスクもしっかり理解して、上手に付き合っていくことが大切です。
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睡眠薬を飲む前にできること
前回の記事で不眠症の対策についてお話しました。
ライフスタイルの改善が重要です。
その一例として
- 起床後すぐに日光を浴びる
- 日中に有酸素運動をする
- ランチに揚げ物や炭水化物をとりすぎない
- 夕方以降にカフェインを摂取しない
- ストレスをためない
- 30分以上の昼寝をしない
- 寝る前に水分をとりすぎない
- 寝室の温度や湿度を調節する
- 夜更かしをしない 早起きする
- 寝る前にアルコールを飲まない
- 寝る前にパソコン、スマホを操作しない
以上のことを守っていただければ、不眠症は確実に減ります。
不眠で悩んでいる方は、まずは上記のことを実践してみてください。
どれか一つでも守れていない場合は、安易に睡眠薬に手を出すべきではありません。
特に「ストレスをためないようにすること」が重要です。
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自分なりのストレス解消法をみつけましょう
できればアルコール以外でストレスを発散するようにしましょう。
一番いいのは運動です。
ただ、散歩をするだけ、30分以上のウォーキングがおすすめです!
睡眠薬は「対症療法」でしかない
不眠症の治療は「睡眠薬」という考え方が浸透しています。
眠れないから治療が必要。
睡眠薬は治療薬だと。
そうではありません。
睡眠薬は対症療法でしかないのです。
例えれば、風邪をひいたときの解熱剤の役割でしかないのです。
風邪をひいたときに、ウイルスをやっつけるのは自分の免疫です。
解熱剤はただ熱を下げるだけの効用しかありません。
重要なのは自分の免疫で、薬はあくまで熱を見た目下げているだけです。
睡眠薬も強制的に眠らせているだけです。
根本の治療にはなっていないことをしっかりと認識してください。
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睡眠薬は安全なのか?
現在処方されている睡眠薬の多くは、ベンゾジアゼピン系です。
これらは切れ味がよく、効き目があります。
しかし、睡眠薬をずっと飲み続けていると「耐性」が出てきます。
つまりだんだん身体が薬に慣れていって効果が弱まっていきます。
そして耐性ができて今飲んでいる睡眠薬が効かなくなってきます。
そうすると薬剤量が増量される、あるいはもっと強力な睡眠薬が処方されるようになります。
こういったサイクルが続くと薬がないと眠れないといった「睡眠薬の依存状態」に陥ります。
こうなると厄介で、睡眠薬がないと眠れなくなります。
さらに今飲んでいる睡眠薬に耐性ができて効かなくなってきてさらに増量される、、
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睡眠薬は安易に飲み始めないこと!
睡眠薬 は「耐性」と「依存」が問題!
睡眠薬を安易に飲み始めてはいけません。
「・眠れないから睡眠薬を飲み始める」
→・睡眠薬で眠れるようになる
→・だんだん効かなくなる(耐性)
→・もっと量が増える、あるいは強い薬が出る
→・だんだん効かなくなる(耐性)
→・もっと量が増える、あるいはもっと強い薬になる
→・薬がないと眠れない状態になる(依存)
こういった状態になると睡眠薬がないと眠れないといった「依存状態」になります。
ここまでいくと、睡眠薬をやめさせることはなかなか難しいです。
「睡眠薬は認知機能の低下をもたらし、認知症のリスクになる」
ことが知られています。
なるべくならば、睡眠薬は飲まずにいるべきです。
睡眠薬で不眠の対症療法するべきではなく、ライフスタイルの改善で治療すべきです。
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まとめ
睡眠薬は切れ味もよく、効果もテキメンなので、一度飲み始めてしまうとなかなか抜け出せません。
そのため安易に飲み始めないことです。
「耐性」ができ「依存」状態となり、睡眠薬がないと眠れない身体になってしまいます。
睡眠薬をずーっと飲み続けている方も多いです。
睡眠薬は認知機能低下のリスクがあります。
もしやめたい場合は、まずライフスタイルの改善をすること。
特にストレス解消が重要で、個人的には30分以上のウォーキングをおすすめしています。
睡眠薬を止めたい場合、医師に相談が必要です。
睡眠薬を一気に中止してはいけません。
離脱症状といって急にやめてしまうと反跳性不眠に陥ってしまいます。
難しい話はおいて、まずはかかりつけの医師に相談してみてください。