- 2020年2月24日
コーヒー・カフェインのデメリット
前回のブログ記事で「カフェイン依存症」のデメリットについて詳しくお話しました。
コーヒーは1日2-3杯までが無難というまとめでしたが、個人的には「午前中に1日1杯だけ」を推奨したいです。
さらにもしコーヒーが苦手であれば、飲まないに越したことはないと考えています。
コーヒーって体にいいんでしょ?という方は必見です。
デメリットから見えてくる、コーヒーとの正しい付き合い方についてまとめてみました。
前回のおさらい
- カフェインには覚醒作用、集中力アップなどのメリットがある
- 一方で、不安、不眠、動悸などのデメリットがある
- 副作用が出やすいかは個人差大きい
- もっとも怖いのは「カフェイン依存症」
- カフェイン断ちして頭痛やぼーっとするならカフェイン依存症の可能性あり
- コーヒーだけでなく玉露にもカフェインを多く含んでいる
- コーヒーなら1日2-3杯までが無難
コーヒー・カフェインのさらなるデメリット
コーヒーには胃酸分泌促進作用があります。
胃酸が多ければ胃の粘膜を荒らします。
多くの胃薬は胃酸の分泌を抑える成分が入っています。
そのため、コーヒーを空腹時に飲むことは胃粘膜が荒れる可能性がある
ということを知っておいてほしいです。
貧血を悪化させる可能性がある
コーヒー、カフェインにはミネラルの吸収を阻害する作用があります。
特に鉄(Fe)や亜鉛(Zn)の吸収を阻害してしまうと、鉄欠乏性貧血を引き起こす可能性があります。
女性では、鉄はただでさえ不足しがちです。
食品からの摂取だけでは十分量の鉄の摂取は難しいと言われています。
そのため、特に女性ではコーヒーを飲むことで食事からの鉄の吸収が阻害されてしまうということを知っておいてください。
不眠の原因になる
カフェインには覚醒作用があります。
この眠気覚ましの効果、恩恵を受けたくてカフェインを摂取している方も多いと思います。
当然ですが、これが裏目に出ることがあります。
カフェインによる覚醒物質が体で代謝されるには時間がかかります。
半減期と言って、体の中にカフェインが入ってから半分になるまで6時間かかるといわれています。
つまり夜にカフェインを摂取することは控えたほうが無難です。
コーヒーを飲んでも眠れているから大丈夫!という方もいると思います。
しかし、自分では眠れているつもりでも睡眠の質は低下しているともいわれています。
これに関しては解明されていない部分も多いですが、夜は飲まないほうがいいと言えるでしょう。
また、不眠症がある方も要注意といえるでしょう。
不眠で悩まれている方によくよく問診してみるとカフェイン過剰摂取していたのが原因ということもあります。
カフェインと付き合い方まとめ
カフェインのデメリットについてばかりお話してきました。
カフェインにはメリットも多いため、反対意見も多くあると思います。
重要なことはメリットもデメリットもきちんと知識として知ったうえで、コーヒーと上手に付き合っていくことではないでしょうか。
個人的な結論としては「ここぞという日に、朝に一杯だけコーヒーを飲む」
ということにしました。
コーヒーは好きでしたが、デメリットを学んだことでコーヒーとの付き合い方を変えました。
コーヒーが好きではない方、苦手な方はまったく飲む必要はないですよ、とお話するようにしています。
問題は「カフェイン依存症」です。
この状態は脱却すべきだと考えますが、コーヒーが好きで好きで仕方ない方はそれもそれでありだと思います。
自分がどうコーヒー、カフェインをうまく日常に活かしていくか。
どう付き合っていくのが自分に合っているのか。
これらを考えるうえで、このブログの知識がみなさまのコーヒー生活のお役にたてましたら幸いです。