新型コロナワクチン期待と不安

新型コロナ(COVID-19)PCR陽性者数が増加する中、ワクチンへの期待が高まっています。
一方で「ワクチンを打って大丈夫なの?」と新しいワクチンへの不安の声も上がっています。
新型コロナワクチンの安全性は?
接種するべきなの?様子みた方がいいの?

副反応(ワクチンの場合は副作用ではなく副反応といいます)が気になるところです。
まだまだ不確定要素が多い現状です。
今回のテーマは「新型コロナワクチンについて知っておくべきこと」についてお話していきます。

新型コロナワクチンの開発・承認は
従来のワクチンと比べると圧倒的に早い

新型コロナワクチンの知っておくべきこと

①開発、承認までのスピードが早い

世界的に猛威を振るい、死者数が増加するなかで、ワクチンの開発が進められました。
通常、ワクチンが承認されるまでの期間は

・前臨床 → 第一相 → 第二相 → 第三相 → 承認・申請

という流れを踏みます。

例えば、現在ワクチン接種されているものの開発年数は

麻疹(はしか)は約10年、水痘(水疱瘡)は約30年、BCG(結核)は約13年

という年数がかかっています。

一方で、新型コロナワクチンは約1年で承認・申請されています。

開発・承認までのスピードが圧倒的に早いのです。
従来のワクチンよりも早い理由としては、治験期間(テスト・お試し期間)の短縮されたから。

これにはどこの国のどこの会社がワクチンを開発できるかという威信をかけたもの
に加えて、世界中の人々がワクチンを望んだ
という側面が大きいと考えています。
社会が必要としているのだから、ワクチンも治験期間を短縮してでも早くリリースするべきだと。

この治験期間が短縮されている、ショートカットして早くリリースされているという事実は、ワクチン接種を考える上でとても大切なポイントになると考えています。

本来であれば、何年何十年かけて安全性を確かめる過程を駆け足で短縮しているということです。

全世界で死者数も増えている地域ではそうも言ってられないところもあります。
個人的な考えですが、もし死者数がとても多い国にいたらワクチンの安全性よりも早くワクチンを打ってほしいと思うかもしれません、、。


新型コロナワクチンは核酸ワクチン
インフルエンザワクチンなどの従来のワクチンと異なる。

新型コロナワクチンの知っておくべきこと

②ワクチンの種類そのものが新しい(DNAワクチン)

ワクチンというのは、ウイルスの一部を体内に打って免疫を獲得するものです。

例えば、代表例としてインフルエンザワクチンを例にあげます。
インフルエンザワクチンは「生きたウイルスではない(不活化したもの)」を成分にしています。
鶏の卵などにインフルエンザウイルスを打ち増殖させて、そこからウイルスの粒子を取り出して、ホルマリンなどで殺して(不活化して)、精製したものをワクチンにしています。

インフルエンザワクチンに代表される不活化ワクチンは、昔から現在に至るまで長年使用されています。

同様に、不活化ワクチン含めて、生ワクチン、成分ワクチンなどは長年使用されており、ワクチンの代表的な生成方法として確立されてきました。

いわば長年の実績があるワクチンです。

一方で、新型コロナワクチンはどうでしょうか。

新型コロナワクチンで現時点で(2021年1月現在)で承認されているワクチンは、「核酸ワクチン」です。

従来までは、ウイルスの一部を体内に入れていました。
新型コロナワクチンはまったく新しい手法で、核酸ワクチン(mRNA,DNA)を体内に打ちます。

つまり、DNAやmRNAというウイルスのたんぱく質の一部の設計図を体内に入れるのです。

感染して細胞の中で蛋白質を作るという過程が、ウイルスが感染した過程とよく似ているので、自然感染したときのような免疫応答が起きると効果が期待されています。


いままでは、ウイルスの一部を体内に入れていました。
従来とは異なった方法のワクチンとなります。
メリットとしては、製造・管理が比較的容易なこと、コストが安く量産しやすいといわれています。

「長年の実績がある従来のワクチンと種類が異なる」という事実は知っておくべきです。
個人的な感想ですが、新型コロナワクチンは理論的には成り立っている、けれども実績がないという部分は気になるところです。

ワクチンのメリット・デメリットをよく考えて打ちたいところですが
いま明確にわかっている・はっきりしていることは少ない。

新型コロナワクチンの知っておくべきこと

③どんなワクチンでも副反応は起こりうる
不活化ワクチンの開発も同時に進められている

新型コロナワクチンが、現時点では、どこまで効果があるか、どれくらいの期間効果が続くかはわかっていません。

それは今までお伝えしてきたように

・治験期間が短縮されていること
→観察期間が短い
・新しいワクチンであること
→従来のワクチンと種類が異なる

そのため新型コロナワクチンがどこまで効果があるか、どれくらい持続するのか、副反応がどれくらいの頻度で出るのかは、誰にも明確に答えることができないということです。

少人数や短期間での安全性が確認されている。
でも本来ならばもっと大人数、大規模に調査する過程を省略している。

理論的にはそこまで副反応が多く出るようではないですが、これもはっきりとは言えません。

これから広く使用されていく中でどんどん知見が蓄積されていきます。
安全性や効果、副反応などが明らかになっていくには時間がかかるということだけは言えます。

新型コロナワクチンの不活化ワクチン(従来のワクチンの種類)も開発が進められています。
長年の実績がある従来の方法であることから、不活化ワクチンの期待も高まります。

さいごに
いつもお伝えしていることですが、不安を煽るようなニュースや報道の情報に惑わされないようにしていきたいものです。
新型コロナワクチンに関しても、まだはっきりとしたことは言えないというのが事実としてあります。

人は不安になると明確なシロクロをはっきりと言う専門家に頼ってしまいます。。
不必要に不安になってしまったり、どんでもない情報を信じてしまうことがあります。
きちんとした情報、事実をもとに自分の頭で考えることを常に意識したいものです。